令和5年度 発掘調査ニュース
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正藤遺跡(福山市神辺町)
弥生時代の集落跡を調査
【調査期間】令和5年4月10日 ~ 8月(予定)
〔調査の概要〕
正藤遺跡は道路改良工事に伴うもので,調査区から約800m東には,環濠をもつ弥生時代の集落跡や古墳時代前期の円墳が造られた亀山遺跡があります。試掘調査では弥生土器がみつかっており,弥生時代の集落跡がみつかると期待されます。
調査前近景(西から)
調査区のようす(東から)
作業風景(東から)
高猿第2号古墳(安芸高田市吉田町)
多治比猿掛城跡を臨む古墳
【調査期間】令和5年4月10日 ~ ~6月(予定)
〔調査の概要〕
高猿第2号古墳は,郡山城跡の約3.5㎞西の,多治比川を見下ろす丘陵上に立地します。多治比川を挟んで約1.5㎞西南には,毛利元就が青少年期を過ごしたと言われる多治比猿掛城跡があります。古墳は高猿城跡の範囲内にあり,同じ丘陵上の先端部には第1号古墳があります。古墳だけではなく城の遺構も見つかる可能性があります。
作業風景(北西から)
作業風景(北西から)
中山城跡(福山市草戸町)
芦田川を見下ろす山城
【調査期間】令和5年5月8日 ~ 9月(予定)
〔調査の概要〕
中山城跡は芦田川下流域の西岸にある標高46ⅿの独立丘陵上に立地しています。調査は福山沼隈線道路改良工事に伴うもので,城跡のある丘陵を東西に貫くトンネル工事にかかるものです。令和3年度にも調査を行い,今年度の調査区は前回東側調査区の隣接地にあたります。
前回の調査では15世紀代の陶磁器がみつかっており,城が機能していた時期の遺物と考えられます。今年度の調査でも引き続き城に関連する遺構や遺物がみつかると期待されます。
空撮(令和3年度・西から)
調査区のようす(東から)
調査区から芦田川を臨む