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れきし体感学習セット

れきし体感学習セット(古墳時代セット)

「れきし体感学習セット」は,広島県内で発掘調査された遺跡から見つかった遺物をとおして,歴史を体で実感していただくために企画しました。

約1400年前の古墳から見つかった須恵器や勾玉などから,古墳時代の人たちが作った器やアクセサリーの感触を味わい,当時の人たちの姿を想像してもらえればと思います。

現代に届けられたタイムカプセルとして,ぜひご活用ください。

公益財団法人広島県教育事業団埋蔵文化財調査室

セットの内容

遺物資料

須恵器(杯蓋・杯身・高杯・提瓶)
各1点
耳環
2点
勾玉
5点
管玉
4点

写真パネル

  • 金田(きんで)第2号古墳
  • ①「古墳全体のようす」
  • ②「石室内から出土した副葬品」

遺物資料について

ア.須恵器(金田第2号古墳<庄原市口和町>出土)

杯蓋・杯身・高杯・提瓶はすべて横穴式石室内から出土しました。

杯蓋・杯身の杯は,皿よりやや深い器を意味し,須恵器のうち古墳時代を通じ,最も多く出土します。高杯は杯に台をつけたもので,食べ物を盛り付けるための器と考えられます。提瓶は,現代の水筒と同様に,水などを入れたと考えらます。これらの須恵器は,埋葬された人への副葬品として納められていました。

参考:写真パネル

①「古墳全体のようす」

②「石室内から出土した副葬品」

金田第2号古墳は,直径約15mの円墳で,パネル①の中央に見えるように埋葬施設として横穴式石室がつくられていました。また,古墳の周りには,周溝が掘られていたことがわかります。

パネル②のように,石室からは,埋葬時の状態のまま須恵器・土師器・鉄器・耳環・玉類などの遺物が出土しました。この古墳が造られたのは,石室の構造や遺物などから6世紀末~7世紀初頭と考えられます。

イ.耳環(高岩(たかいわ)第1号古墳<福山市今津町>出土)

耳環は,横穴式石室内部から出土しました。この2点は,対になっていた可能性が高く,埋葬された人がアクセサリーとして身につけていたものです。

この高岩第1号古墳が造られたのは,石室の構造や遺物などから6世紀後半頃と考えられます。

ウ.勾玉・管玉(雨連(あめつら)古墳<庄原市東城町>出土)

勾玉・管玉は,横穴式石室内部から出土しました。勾玉のうち,透明なものは水晶(すいしょう)製,赤褐色のものはめのう製,濃緑色のものは碧玉(へきぎょく)製です。管玉は,すべて濃緑色の碧玉製です。玉類はこのほかに切子玉(きりこだま),算盤玉(そろばんだま),丸玉(まるだま),小玉(こだま)など計70点が見つかり,埋葬された人がアクセサリーとして身につけていたものです。

この雨連古墳が造られたのは,石室の構造や遺物などから6世紀末~7世 紀初頭と考えられます。

取り扱いについて

  • 申請目的以外には使用しないでください。
  • 当調査室の担当者の指示に従い,遺物の取り扱い・運搬には十分注意してください。
  • 返却の際は,借用時と同様の梱包を行ってください。
  • 万一,破損等の場合は,すみやかに連絡してください。

お申し込み

どちらのセットも,遺物の実物と写真パネルで構成し,ケースに入れています。
貸し出しは両方のセットが一緒でも,どちらか一方でも結構です。

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お問い合わせ

(公財) 広島県教育事業団事務局埋蔵文化財調査室
〒733-0036 広島市西区観音新町4-8-49
TEL082-295-5751/FAX082-291-3951
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