縄文人の食生活は?!

縄文人は,動物や魚・貝を獲っていただけでなく,春には木や草の新芽をつみ,秋には果物や木の実を集めていました。そのなかでも,ドングリなどの木の実は栄養のバランスもよく,一度に大量に手に入れることができる重要な食料源でした。

シブくなくなったドングリを石皿と磨石で粉にし,だんごやパンのようにしたり,スープのようにして食べていたと考えられます。
本地丸山遺跡(山県郡千代田町)出土の磨石(上)と石皿(下)

秋に集めたドングリを冬に備え,貯蔵穴の中に入れてたくわえていました。
木の実の貯蔵穴

このように,縄文人は自然の移り変わりのなかで,
その時々の産物を加工・工夫しておいしく食べ,自然と共に生きていたと考えられます。