ひろしまの遺跡 第89号

埋文トピックス
高校生の「校外体験活動」レポート

土器の接合作業

心のこもったお礼の落書き?!
 県立高等学校による「校外体験活動」の実施が盛んで,当センターを訪れる高校生の数も年々増加していて,考古学・埋蔵文化財への関心の高さがうかがわれます。
 今年度も早速,4月26日,県立安芸南高校2学年の生徒10名が訪れ,職場体験学習として,土器の接合作業にチャレンジしました。埋蔵文化財の仕事といえば野外での発掘調査をイメージしていたのか,室内での整理作業に,はじめは戸惑いをもった生徒もいたようです。しかし,地中から掘り出された資料に直接手を触れることのできる興奮や,土器の破片と破片がぴったりくっついたときの感動は,学校では決して味わうことのできない心躍る体験だったようです。短時間でしたが,作業に取組む生徒一人一人の熱心さとひたむきさがひしひしと伝わってきました。



 生徒さんの感想を,一部ですが紹介しましょう。
昔の人も色々工夫をこらしていたことに感動しました。
作業などが多かったので,努力することは大変だと思った。
苦労とか辛いこととかいっぱいあるけど,自分の好きな事なら,続けられるなぁ〜と思いました!!
どんな仕事でもそうだと思うけど,この仕事は事前のイメージよりも地味で,根気のいる仕事でした。私のもっている色々な職業のイメージもちがっていたりするのかもしれないと思いました。
このまま今の夢を持っていけそうな気がする。

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